新生児黄疸と光線治療について
新生児黄疸でまさかの退院日の延期
ウチの新生児くんは、楽しみにしていた退院日に退院できなかった。黄疸の数値が高いから入院期間が1日延期になり、その追加の1日で光線治療をする、という。1ヶ月検診の頃にはすっかり黄色っぽさもなくなった |
黄疸?光線治療って何?と不安になり、ネットで情報を漁った。ウチのケースも誰かの役に立つかも、ということで1つのケースとして記録しておこう。
新生児黄疸とは
一応、Wikipedia等からの受け売りではあるが、新生児黄疸とは何か、というポイントをまとめておく。
- 赤ちゃんは胎内にいる時は、赤血球が多く必要(このせいで皮膚が赤くて、赤ちゃんと呼ばれているらしい!)
- 産まれてからは、肺呼吸になるので不要な赤血球が分解される
- 分解時に、黄色いビリルビンという成分に変化する
- この黄色い成分が血液中に増えることで、皮膚や白目が黄色っぽく見える
- 新生児はビリルビンを排泄する機能が完全ではない
- 黄疸は、ほぼすべての新生児に起こるが、血液中のビリルビン濃度が高いと脳に悪さすることがある
結果的にウチの子の場合は、生理的な新生児黄疸であり、内蔵の機能が原因であったりと大事には至らなかったのが幸いであった。
産まれてからの黄疸の数値記録
ウチの子の産まれた次の日からの黄疸の記録をまとめてみる。
- ○日目:黄疸(T-bil / Ht)
- 1日目:1.1 (- / -)
- 2日目:7.7 (- / -)
- 3日目:10.7 (- / -)
- 4日目:12.8 (16.5 / 47)
- 5日目:14.8 (17.9 / 52) → この結果で、この日は退院できず
- ー光線治療実施ー
- 6日目:8.4 (13 / 2 ?) → この結果で退院OKに
- 7日目:13.4 (13.0 / 43) → 翌日、通院して再確認検査。「問題なし」をもらう
だいたい黄疸の数値が15を超えると、ちょっと高いな、という感じみたい。生まれてから数値は上昇していくのだけど、どこかで下がりだすとOKとなるのであろう。この子の場合は、退院時まで上昇を続けて、更に上がっていくのか、その後下がるのか、がわからなかったため、念のための1日の治療、という判断であったのだろう。なにかあってからでは遅いだろうからリスクマネジメントの観点では当然の判断、と言える。
ちなみに、これら数値の意味については、いろいろ調べた結果からの推測となるが、下記でたぶんあってると思う。
ちなみに、これら数値の意味については、いろいろ調べた結果からの推測となるが、下記でたぶんあってると思う。
「黄疸」=ミノルタ値
ミノルタの測定機器、黄疸計で測定される黄疸を表すビリルビン値、採血なしで測定可能で単位はmg/dL。
このミノルタの黄疸計で12〜15mg/dLくらいの数値がでると、より精度の高い採血による検査を実施することが多い、とか。確かにウチの子も入院中に手の甲
や、足のかかとに注射された跡があったので、それらは採血の跡だったのだろう。
「T-Bil」=総ビリルビン値
カッコ内は、血液検査の結果と思われる。こっちのほうが精度が高いのだろう。
総ビリルビン値が15-18くらいあってその後上昇しそうな見込みであれば、治療したほうが良いかも、となるみたい。
「Ht」=ヘマトクリット値
「Ht」は、ヘマトクリット値で赤血球の割合。成人男性で40-50%が正常らしいので、赤ちゃんも、40%-50%くらいあれば良いのかな、たぶん。
新生児黄疸の光線治療
ごくごく一般的な治療で、24時間、目隠しをした状態で皮膚に光に当てる、というその名の通りのもの。
原理的には、光に当てることで、肝臓に負担をかけずにビリルビンを体外に排出することができ、血中のビリルビン濃度を下げられる、というものだ。
光線治療中の我が子 |
昔は青い光(たぶん紫外線に近い側の波長の短い光)だったらしいのだけど、よりマイルドな緑色の光が最近の主流らしい。ウチの子も目隠しされた状態で24時間、しっかり緑の光につつまれていた。
24時間光に晒すとはいえ、この治療中はもちろんミルク・水分の補給は必要。「来られるなら産院まで母乳をあげにきてください」と看護師に言われ、日中に1度だけ、母乳をあげにいった。母乳を飲んでいる時も目隠しつけたままだったので、ちょっとかわいそうだなぁという気持ちになった。
うちの場合は、病院は気軽に行ける距離ではなかったので、夜はミルクあげておいてください…とお願いをした。
この治療の結果、上記の通り、無事に黄疸の数値は下がった。翌日のフォロー検査でリバウンドは見られたものの、正常の範囲内、ということで晴れてOKをもらい、退院することができたのだ。
24時間光に晒すとはいえ、この治療中はもちろんミルク・水分の補給は必要。「来られるなら産院まで母乳をあげにきてください」と看護師に言われ、日中に1度だけ、母乳をあげにいった。母乳を飲んでいる時も目隠しつけたままだったので、ちょっとかわいそうだなぁという気持ちになった。
うちの場合は、病院は気軽に行ける距離ではなかったので、夜はミルクあげておいてください…とお願いをした。
この治療の結果、上記の通り、無事に黄疸の数値は下がった。翌日のフォロー検査でリバウンドは見られたものの、正常の範囲内、ということで晴れてOKをもらい、退院することができたのだ。
光線治療で1日入院してかかった料金
光線治療のために、1日入院延長した時点では、新生児くんの保険証は完成していなかった。役所への手続き等はすばやく終わらせ、市からもらえる医療証は持っていたが、会社からもらう保険証はまだできていなない。(会社員の場合は退院時には保険証が間に合わないのが普通だと思う)ここでは保険証がないため、一旦、全額負担ということで3万と数千円を支払った。
その後、保険証ができたので、医療証と一緒に病院へ持っていき、差額処理をしてもらった結果、入院で1000円、翌日の再検査が500円、で全額負担時に払った額から3万円くらい戻ってきた。赤ちゃんにかかる医療費の負担が軽くなるという制度は、助かる限りだ。
赤ちゃんが退院して家にくるのをものすごく心待ちにしていたのが、まさかの退院延期となって、しかも治療すると聞いた時は、ものすごく残念な気持ちと不安な気持ちになった。
翌朝迎えにいくまでが待ち遠しく、大丈夫だろうと思いながらも、一抹の不安の念はぬぐいきれなかったものだ。
翌朝迎えにいくまでが待ち遠しく、大丈夫だろうと思いながらも、一抹の不安の念はぬぐいきれなかったものだ。
しかし、1ヶ月経った今は、肌も白目もすっかり白くなり、元気に手足をバタバタさせ、おむつ交換に抱っこに、振り回されっぱなしの毎日が続いている。
もし、新生児黄疸の治療が必要で入院が延長になって、「黄疸 光線治療」などのキーワードで、このブログにたどり着いた人がいれば、心を落ち着かせてぐっすり一晩休んでもらいたいなぁ、と思う。
治療の翌日からは元気な新生児に振り回される日々がスタートするだろう、という願いを込めて。
治療の翌日からは元気な新生児に振り回される日々がスタートするだろう、という願いを込めて。
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