Claris FC-RS200 にシマノのチェーンガードを装着
チェーンガードの交換の経緯
ソノマアドベンチャー2019 700Cモデルに乗り出してから8ヶ月ほど経過した。気軽に乗れるように、購入直後にチェーンガードを取り付けた。(こちらの記事参照)
気づいたら、取り付けネジ5箇所のうち、2箇所がいつの間にか取れて、1箇所はゆるゆるになっていた。プラスチックへのタッピングネジでの固定だけでは耐久性には不安があるなぁと思っていたので予想通り、といえば予想通り。
購入直後に取り付けたチェーンガード |
やはりネジは金属に取り付けないとダメかなぁ、ということで別のチェーンガード、シマノ製に交換した。
シマノの50T チェーンガード
今回取り付けたのは、下の写真のこれ。シマノの補修部品らしい。アマゾンで630円で購入した。ただし、これはこのままではとりつかない。
ソノマアドベンチャーに取り付けた商品はこちら
どうしてとりつかないかというと、この部品がチェーンガード付きモデルのための部品で、チェーンガードなしモデルでは以下の2つの違いがボトルネックになるから。
- チェーンリング側に取り付け用のネジがきってない(穴はある)
- チェーン脱落防止ピンが干渉する
逆に言えば、この2つをどうにかすれば取り付くというわけ。今回はちょっと強引にこれらをクリアしてみたので順に説明しておこう。
ネジ穴の加工
まずは普通の穴をネジが取り付く穴にする。タップを切る、というヤツだ。
この穴のサイズは、手持ちのM4のネジがピッタリ入るサイズだったので、φ4.0〜4.2くらいだろうと推測できる、ちょうどM5のタップを切る下穴のサイズくらいだ。よって、ここにM5のタップを切ってやる。
この穴にM5のタップを切って、ネジが取り付くように加工する |
この穴のサイズは、手持ちのM4のネジがピッタリ入るサイズだったので、φ4.0〜4.2くらいだろうと推測できる、ちょうどM5のタップを切る下穴のサイズくらいだ。よって、ここにM5のタップを切ってやる。
M5のタップ加工後 |
M5のネジのピッチは0.8mm。クラリスのチェーンリングは鉄製で厚みは2mmくらいはありそう。実際、タップ加工後も、見た感じでも2.5山は確保できていそうなので、ねじの取り付け強度的には問題ないだろう。
ちなみにタップ加工には、タップ加工用のドリルとそれを回すためのハンドルが必要だ。
この加工のために、タップとタップハンドルを購入した 合わせて1200円くらい |
タップを切る時は、ちょっと回しては戻して、を繰り返しながら進めていく必要がある。回して発生した切粉を穴の外に出すために、戻す動きが必要になる。タップ自体に切粉が逃げられるような加工がしてある(下写真)が、このせいで折れやすい。M3くらいまでの細いタップでは丁寧戻しながら作業しないとすぐ折れる。
M5のタップをハンドルに装着 |
タップは垂直になるように当て、最初の一回し、二回し目は慎重に。ここで斜めに入ってしまうと、ネジも斜めに入っていくことになり、結果的に、穴がバカになりやすい。
タップ加工中の様子 |
ここへのタップ加工は、部品が自転車についている状態のまま加工した。フロントのギアを外して作業したほうが失敗は少ないだろうが、外し方を知らないし、めんどくさそうだったから。
M5用のタップ
タップハンドルはなくても良いが、ある方が間違いなく失敗しない
取り付け
クランクの裏側に隠れているチェーン脱落防止ピン、というのが干渉するのだが、その部分のプラスチックを削るのもめんどくさかったし、そのピンもどうやって引き抜けばよいのかわからなかったので、ちょっと強引にプラスチックを変形させながらつけてみた。まぁ問題はなさそうである。(応力がかかっているので、そのうちプラスチックが壊れるかもしれないが)そして、取り付けるためのネジは、「M5 x 8mm」かベスト。「M5 x 10mm +1mmのばねワッシャ追加」でも良いだろう。今回はホームセンターで、M5 x 10mmのものを買って取り付けたのだ、ちょっと長すぎて不具合が起こった。
M5 x 10mm で取り付けた状態 |
この状態で、フロントをインナーにして、リアを4速くらいにすると、ネジがチェーンに当たってしまうのである。ネジを短いものに交換しようと、M5x8のネジを近所のホームセンター数件で探してみたが、見つからなかった。結局、ちょうど良さそうなワッシャーを見つけたので、これを追加して対応することにした。
追加で購入したM5用のばねワッシャー 厚みは1mmくらい |
結局、緩み防止も兼ねたバネワッシャーを1枚挟んで、M5x10mmのネジで収まりがよくなった。
取付後に、フロントインナーで1〜8速まで試してみたが、チェーンとの当たりがなくなり、気持ちよく乗れるようになった。
1mmのバネワッシャー追加後 |
結局、630円のチェーンガードの取り付けのために、
- タップ加工用の工具 1200円
- ネジとワッシャー 3〜400円
見た目は前回つけていたもののほうが好きだったのだけど、走行中の振動でも簡単には外れてこないだろう。
コメント
コメントを投稿