ママチャリのチェーンのメンテナンス

ママチャリのチェーン

ママチャリのチェーンのメンテナンスを定期的にしている人は少ないと思う。駅の駐輪場に駐輪されている自転車をザーッとみても、チェーンがきれいな状態の自転車はかなり少ない。

チェーンと6枚のギアの歯
(スプロケことスプロケット)

このエントリで書いた通り、自転車のことは何もわからないまま、cyma(サイマ)という自転車の通販サイトでシティサイクル(いわゆるママチャリ)を買った。シナネンの「ヴォラーレty」という3万円〜くらいのモデルだ。
こいつを買って間もなく、自転車の魅力に気付かされ、ロード/クロスバイクが欲しい。。。ロードならこれ、クロスならこれを買うことにしょう、とすでにモデルまで決めているような状態に陥っている。

一方で、買ったばかりのこのママチャリ君もなかなか良いし、ロードやクロスにはない便利な装備もついている。新たにクロスバイクを買ったところで、2台とも大切に扱う自信はないので、次の一歩はなんとか踏みとどまっている、というのが今の状態だ。
まぁ明日には気が変わるかもしれないが。(その後、ライトウェイのソノマアドベンチャーというエントリーのグラベルロードを買いました。紹介記事はコチラ

そんな状態でありながら、このママチャリをより快適に乗るために、チェーンのメンテナンスは外せないだろう、ということでAmazonで、チェーンクリーナーとチェーンルブ(潤滑剤)を買ってみた。

このKUREのチェーンルブには「Made for Speed」なんて大げさなフレーズが書かれている。ちょっと本気っぽいアイテムなので、ロードバイクやクロスバイクユーザー以外ではママチャリにこれを使っている人は、あまりいないかもしれない。とはいえ、千数百円で買えて、結構長く使えそうなのでそこまで高価なもの、という印象ではない。

KUREのドライタイプのチェーンオイル

今回は、私がやっているチェーンの簡易メンテナンスのやり方と効果について、記録に残しておこうと思う。ママチャリでも絶対メンテしたほうが良い。

チェーンの簡単メンテナンス

チェーンルブと一緒にスプレータイプのクリーナーも買ったものの、クリーナーを使うのは面倒なので下記の方法でメンテしている。
  • 汚れたチェーンの拭き取り
  • クリーナーで洗浄(簡易メンテとして、これをスキップ)
  • オイルを注油
  • 余分なオイルを軽く拭き取り
ネットで調べると拭き取りには繊維くずのでない布やウエスで、と書かれていることが多いが、簡易メンテだし良いか、と家にあったキッチンペーパーで代用している。

これら工程を写真とともに順を追って説明しよう。全部で5分くらいでできて効果はバッチリである。

1.チェーンに付着した汚れ・古いオイルの拭き取り

チェーンやスプロケと呼ばれるギアはどんどん摩耗していく。摩耗を防ぐために注油が必要なのだが、注油していても摩耗は遅くなるだけで進行する。削れて鉄粉がでて酸化して黒くなってチェーンにこびりつく。ひどくなると黒ではなく赤茶色のサビになったいり、と。

ウエスなんて持っていないのでキッチンペーパーで

キッチンペーパーを上写真のように当ててペダルを逆回転させる。手は止めてチェーンを動かしてやるわけだ。

200kmごとにやっているが毎回真っ黒になる

この簡易メンテは、だいたい200〜300kmぐらい走行するたびにやるようにしている。それぐらい走るとチェーンから「シャー」って音が大きくなってくる。重くなったな、というところまでは感じないのだけど、音が大きくなってくると、注油しておくか、という気分になる。

ここの汚れ拭き取りではキッチンペーパーを数枚使う。かなり黒いのが取れるので初めてのときはびっくりすることだろう。

2.チェーンへの注油

容器をしっかり振って中をまぜてから、スプロケの上あたりからオイルを垂らしつつ、チェーンをすばやく逆回転に回す。回す方向に意味はなくて駐輪場で停めた状態でも逆回転なら楽に回ってくれるから、という理由で逆回転にまわしている。

チェーンのコマの内側に当てながらペダルを逆回転

上の写真くらいの角度で、容器の先端からはポタポタとオイルが落ちてくるので、それをチェーンで受けられるようにぐるぐると何周か回しつづける。スプロケにはオイルは不要らしいのであまり下にポタポタ落ちないように、容器の角度を調整しながらすばやくチェーンを回すことにしている。

ドライタイプのオイルでも注油直後はウェットな感じに

オイルをさすことで隙間から汚れが染み出してくる。1回くらい汚れ拭き取りの工程に戻ってやるとよりよいかもしれない。もちろん、クリーナーで洗浄していればこうはならないだろうけど。

3.余分なオイルの拭き取り

このあとは、チェーンのコマの外側をメインに1の時と同じようにキッチンペーパーで、さーっと拭き取って終わり、としている。この工程はキッチンペーパー1枚でさっと終わらせている。

このあと10分ほどして潤滑剤を放置してなじませれば完了だ。

簡易メンテの効果

これらは手軽にすませたい思いから始めた自己流のやり方だ。なので、このやり方では良くない部分もあるだろう。しかしこれでも効果は抜群で、チェーンからの音がほぼしなくなって、さらにペダルが回しやすく軽くなる印象に変化する。気のせいかもしれないが 、音がしないということはエネルギーの伝達ロスが減っているはずなので抵抗は間違いなく少なくなっているはずだ。

この簡易メンテだけだと洗浄不足だろうから何度かこれを繰り返したら、クリーナーでしっかり洗浄しようかな、と思いつつも自転車に乗り出して3ヶ月ほどの間は、この方法のみでメンテを続けている。

クリーナーを使うとなるとポタポタと洗浄汚れが落ちてくるらしいので、下に新聞紙を敷いてやらないと作業場所を汚しそうで、その手の下準備がどうもめんどくさくてこの方法ですませているのが実際のところだ。

今回紹介した簡易メンテでは、下にオイルが落ちることもない。
さっとやって5分。しっかりやっても10分もあればできるだろう。

そして、効果も期待どおりで、今のところ全く問題ない。すこぶる快適だ。

チェーンオイルのタイプ

チェーンオイルには簡単にはウェットとドライのタイプがあって、それぞれメリットデメリットがある。
  • ウェット:耐久性強く雨で流れにくいが、砂埃などが付きやすく、余分なオイルが飛び散り、衣類や自転車にオイル汚れがつく可能性あり
  • ドライ:耐久性弱く頻繁に注油が必要で、雨にも弱く水で流れやすい。しかし砂埃などゴミは付着しにくく、オイルが飛び散るも心配ない
ざっと調べた感じのメリットデメリットはそれぞれこんな感じだった。私の場合は
  • 雨の日はわざわざ自転車に乗らない
  • 砂利道も普通に気にせず走りたい
  • 移動の足としても使うので、服が汚れるのは嫌
ということでドライタイプを購入した。頻繁にメンテが必要だったとしても、今回紹介したように簡単にやるだけでもあきらかに効果があるので、そんなに手間にはなっていない。

Amazonでの評判と値段(千数百円)からこれをチョイスした。

クリーナーは、スプレータイプかブラシのようなものを装着して洗うタイプか迷ったのだけど、そこまで本格的にやらなくても良いかな、とかなり安いスプレータイプのクリーナーを購入した。

決めては、値段(なんと百数十円!)とAmazonでの評価から。

実は、このクリーナーはまだ使ってないので、そのうち使用感は紹介するかもしれない。

アマゾンで見ていると、AZの商品はいろいろ安くて評判が良いものが多い。クリーナーついでに、実はチェーンルブも購入し、気が向いた時に使っている。先ほど紹介したKUREのものと違いはわからず、快適そのものであるので、少しでも安くて良いものを、という人にはこちらもおすすめだ。

ママチャリのチェーンもメンテすれば、ものすごく快適になるし、チェーンの音もとても静かになる。
クロスバイクでもたまにチャリチャリとチェーンの音をさせた自転車を見かけるが、ママチャリとなると、その比ではないくらいメンテされていないであろう自転車が多い気がする。
あの自転車なんて劇的に変化するだろうなぁ、と思いながら街中を自転車でかける今日このごろ、である。

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