初めての「(楽天)ふるさと納税」体験記
ふるさと納税とワンストップ特例制度
今年初めて「ふるさと納税」をやってみた。いまさら感もあるかもしれないが、2016〜2017年の頃のデータで利用者は約10%らしいので、2018年現在でもせいぜい2割くらいでは、と思っている。
これまでやってなかった理由は、確定申告がめんどくさくてやりたくなかったから。サラリーマンで投資家でもない私は、通常、確定申告は不要である。「ふるさと納税」が始まった頃、確定申告しないとダメならめんどくさいしやめておくか、と手を出さなかった。
ふるさと納税の返礼品 国産和牛「サーロインステーキ」 |
しかし、どうやら2015年から「ふるさと納税ワンストップ特例制度」なるものが始まり、確定申告しなくてもふるさと納税ができるようになっていたらしい。今年はそれを知り、「ワンストップ特例制度」を利用して初めて「ふるさと納税」をやってみた、というわけだ。
総務省のデータ(下のグラフ)をみても「ワンストップ特例制度」が始まった翌年から利用者が伸びだしたようだ。きっと私のようにこの制度がきっかけで初めてみた、という人も多いのだと思う。
ふるさと納税に関する現況調査結果 総務省のHPのPDF資料より一部抜粋 |
はじめたきっかけはワンストップ特例制度ということで、まずは簡単にこの制度の使い方を説明しておこう。
ワンストップ特例制度
この制度を使うための条件は、簡単に書くと下記の通り。細かい説明は「ふるさと納税」を専門にしているサイトに任せよう。「ワンストップ特例制度」でググればいくらでもでてくるだろう。
- 1年間に5自治体まで(5自治体までなら6回以上でもOK)
- 同じ自治体に2回以上の納税は、それぞれに申請用紙の提出が必要
- 自治体から送付されてくる申請用紙に記入して返送する
- 3)の申請用紙と同時にマイナンバーおよび本人を確認できる書類を提出する
そして、私は5箇所の自治体に対し、7回のふるさと納税を行った。もうちょっと細かく紹介しておこう。
楽天でふるさと納税
ふるさと納税でググるといろいろ出てくる。どこで始めればよいのか、と迷っているといつもショッピングでお世話になっている「楽天」でもふるさと納税ができるという。新たなサイトでアカウントを作成するのが面倒だったこともあり、はじめてのふるさと納税は楽天でやってみることにした。
楽天のふるさと納税で良かった点 その1「簡単」
まずは楽天に登録しているクレジットカードや、送り先などがそのまま使えるということ。これはすごい便利だった。普通の買い物と全く同じ感覚でふるさと納税が利用できた。
注意すべきなのは、ユーザー情報(住所氏名)が市役所に登録されているものと同じである、ということくらいか。
楽天のふるさと納税で良かった点 その2「ポイント付与」
ショッピングと同じくポイントが付与される、ということ。これは実はすごい。もちろんポイントがつく分、返礼品自体は割安なものになっているものと思われるが。
楽天ふるさと納税のページより |
例えば、年収が600万円の場合、世帯の家族構成にもよるが7〜8万円くらいが寄付上限になる。8万円を寄付して、5%の楽天スーパーポイントが付与されるとすると
80,000円 x 5% = 4,000ポイント
なんと、4,000ポイントも付与されることになる。
実質2,000円の出費で、返礼品がいろいろもらえて、さらに4000円分のポイントまで。
具体的には、8万円の納税枠があれば、お肉・うなぎ・海鮮物・米、などが選べるので、これらをいただいたうえに、ポイントだけでも黒字になるという。どう考えてもオトク、真っ黒の大黒字である。楽天のヘビーユーザーであれば、ポイント還元率ももっと高いはず。やらなきゃ損であり、年々利用率が上がっているのも納得だ。
返礼品でいただいた「うなぎ」 めちゃくちゃ美味しかった |
忘れてはいけない「ワンストップ特例制度」の利用
これを忘れると、ふるさと納税で収めた税金が、次の年の税金から引かれなくなってしまう。8万円納税して実質2000円の負担、となるところが、そのまま8万円の負担になるので、忘れずに抑えておかなくてはいけない。
楽天でやる場合は、以下の手順で「ワンストップ特例制度」が利用できた。
- 返礼品を申し込み時に「ワンストップ特例制度を利用する」にチェックを入れる
- 自治体から返信用の封筒と必要な書類が送られてくる
- マイナンバーカードのコピーと必要事項を記載してポストに投函
- 自治体からメールで処理完了の連絡が来て完了
和歌山県・有田市の「みかん」を申し込んで送られてきた書類 和歌山県に縁はないが、旅行で訪れて好印象だったのでココをチョイス |
どの自治体も返信用の封筒が同梱されており、切手すらも自分で用意する必要がなかった。自分で用意するのは、マイナンバーカードや免許証などのコピーだけ。私は7回のふるさと納税を行ったので、使った金額は、コピー代の10円x表裏2枚x7回で、140円のみ。
やはり、どう考えても、真っ黒の黒字である。
ふるさと納税を体験してみて
金券やiPadやその還元率が、話題になることの多いふるさと納税だが、私はこれ食べたいなと思った「ちょっと贅沢な食材」というテーマで、お肉やうなぎ、フルーツなどの食べ物をチョイスした。
今年一番美味しかった「うなぎ」 シメは出汁と薬味を入れて「ひつまぶし」で |
お肉も普段食べているものより美味しかったし、うなぎはそのあたりのお店で食べるものよりも断然美味しかった。ぷりぷりのいくらも贅沢にもりもり食べることができた。
デメリットといえば、「ワンストップ特例制度」の書類を送り返す、という手間が必要となるが、これも対して時間はかからない。全部でこの処理を7回やったが、トータルで1時間もかかっていないだろう。
実際の2000円負担もポイントを考えると、実は負担ゼロ(どころか黒字になる)というもはや意味不明の実態である。
そりゃ人気でるわー、というのが素直な感想だ。なぜもっと早くやっておかなかったのか。来年は何頼もうかな、と今から楽しみだ。
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