300mmの望遠レンズで月や惑星を撮影する

 APS-C機+望遠ズーム70-300mで月の撮影

先日、会社の同僚と星の撮影の話になって、300mmの望遠でも月はキレイに撮れるよね、惑星は撮れても粒くらいにしか写らないよね、という話になったので、昔撮った写真を久しぶりに確認してみた。

ISO800 f/5.6 1/640sec 300mm
Nikon D90
AF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF ED

昔使っていたNikonの名機D90というAPS-C(DX)フォーマットのカメラと、運動会レンズとも言われている望遠ズーム70-300mmで撮影した月の写真。
「お、キレイな満月」と思って撮ってみたが、右上が不完全で実は満月ではなかった、という一枚。

一眼レフで月を撮ってみたいって人はぜひ手持ちの望遠レンズで試してもらいたい。結構キレイに撮れるので当時は驚いたものだ。

ISO400 f/5.6 1/100sec 300mm
Nikon D90
AF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF ED

この三日月の写真を撮って気づいたのは、月の凸凹クレーターがあるため、欠けている部分が凸凹して見える、ということ。三日月に人の横顔が書かれていることがよくあるが、この凸凹が原因で人の顔に見えたのだろう。

花王のロゴマークにも三日月の横顔

洗剤などでおなじみ「花王」のロゴにも三日月顔がある。

皆既月食

定期的に話題になる皆既月食も何度か撮影したことがある。太陽ー地球ー月が一直線上にならび、地球の影で満月か完全に隠れる状態を皆既月食という。皆既月食は1年〜数年に1回くらいのペースで起こる。観察できるチャンスでいうと、雨や雲っていると無理なので、数年に1回くらいのペースになるものと思われる。

ISO800 f/5.6 1/2sec 300mm
Nikon D90
AF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF ED
2014/10/08 撮影

皆既月食 の月は赤くなる。
月が地球の影に隠れた時、太陽からの光は当たらないものの、回折現象によって回折しやすい赤い光(波長の長い)の成分の一部が月に届くことで、月が赤くなる(みえるという)のだ。

この時は、月食の始まりから何枚か写真を取り続けて1枚の合成写真を作った。最近では撮った写真にここまで手をかけることもなくなってきたので、一番写真にハマっていた時期と言えるかもしれない。

2014/10/08 皆既月食

この写真からわかるように、この時は月の左下から欠けていき大部分が影に覆われると月の色が変化していった。常に月の明るさが変化していくので、写真を撮る時は、露出を調整しながらの撮影する必要がある。
また、三脚で固定しながら撮影していると、月や星が動いていくのがよくわかって地味に感激する。

皆既月食になると月が赤くなると知っていたものの、自分のカメラで撮影したものが、本当に赤くなっているのを確認した時は、これまた感激したものだ。今や情報はインターネットで簡単に手に入るのだけど、実体験として体験することは大切である、と思う。

この撮影で使っていた三脚は、SLIKのA.M.Tシリーズのプロ330 DXというもので、カメラにハマりだしてすぐに1万円弱くらいで購入したもの。結局その後、三脚はめったに使わないのだけど、持っていると撮影の幅が拡がるのでカメラが趣味ならば持っておいた方がよいだろう。

最近の三脚だとベルボンのこの辺りの製品が同等のスペックだ。こちらの方が雲台のハンドルがキレイにたためるので、持ち運びしやすそうだ。

ベルボン Sherpa 535 III  13,000円くらい

三脚に1万円も出したくないけど、月とか夜景を撮ってみたいという場合はとりあえず3000〜4000円くらいでも、そこそこ使えるものがある。この辺りを買ってみて使ってみるのもよいだろう。正直たまにしか使わないならこれでも十分だろう。

SLIK GX6400 3,000〜4,000円くらい

木星の撮影

当時頻繁に話をする機会のあった天体撮影好きの友人から「木星とその衛星ならなんとか普通の望遠レンズでもギリギリ撮れるよ」と、教えてもらったので、晴れた日の夜に早速試してみた。

ISO200 f/5.6 1.0sec 300mm
Nikon D90
AF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF ED

うん、星が撮れるけどただの点ですわ。この1枚目は撮って出しの写真。
よく見えると、かすかに明るい点が左側に見えるような気がする。トリミングして拡大してみる。

トリミングして拡大
4つの衛星が確認できた

木星には、2018年5月時点で、79個もの衛星が確認されている。そのうち初めに観察された4つの衛星は、1610年にガリレオ・ガリレイの望遠鏡によって発見されており、そのままガリレオ衛星と呼ばれている。その4つの衛星には、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、と名前がついている。

この写真のどれがどの衛星かはわからない。
当時、トリミングして拡大して4つの衛星が確認できた時、この明るい星は木星で間違いない、と確信するとともに、これまた結構感激したものだ。

ウィキペディア「ガリレオ衛星」より
パブリックドメイン画像

今はまだ赤ちゃんが小さいので気軽には遠出ができない。けれど、久しぶりに昔の写真を見返していて、今年の秋ー冬はうちのベランダから夜空や星の写真でもまた撮ってみようかな、子供が大きくなったら望遠鏡でも買って、一緒に天体観測でもしようかな、なんて思いをはせることになった。
昔撮った写真をたまには見返すというのもなかなか良いものだ、と気付かされた1日であった。

今のニコン FX用の70-300といえばコレ

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