Sonoma Adventure + RITEWAY製フルフェンダー(泥除け)

フェンダー(泥除け)の必要性

雨の日や天気予報が雨の時は、基本的には自転車には乗らない。天気が怪しい時は、気兼ねなく乗れるママチャリに乗るようにしている。とはいえ、ソノマアドベンチャーに乗っている時に、何度か通り雨にやられたり、道路が濡れていて、やきもきさせられることがあった。

実際、通り雨の濡れた路面を10分ほど走ったことがあるのだが、お尻はビチョビチョになるわ、背中まで泥が跳ねてきていて、めちゃくちゃ汚れることが判明した。

ソノマ自体は、道や天候選ばずいつでもどこにでも、といった作りなので、気軽にガンガン使えるアシとして使いたい。そうなると、フェンダーは必要か、ついている方がむしろコンセプトとマッチしてかっこいいかも、などとという考えに至り、ライトウェイのフルフェンダーを取り付けてみた。少々苦労した箇所もあったので、実際の取付の様子を紹介していこう。

ソノマアドベンチャー700C+ライトウェイ製のフルフェンダー
適当につけた箇所もあるが今の所、問題なし

フェンダーについて調べている時にライトウェイのHPで見つけたフェンダー付きソノマの写真が思いの外悪くなかったのや、取り付け手順が記載されていてイメージが湧いたというのも大きな決め手の一つである。メーカーさんの思惑どおりといったところか。


ライトウェイHPにアップされている装着例の写真

取り付け作業

基本めんどくさがりなので、完成度・出来栄えよりも、いかにめんどうな作業を省いて取り付けることを重視して作業した。ライトウェイのHPには、プラスチック部分にドリルで穴を開ける、とかステンレスのワイヤをカットする、といったなかなかハードな作業がさらっと書かれていて、こんなのやらなくてもなんとかなるだろ、とやってみたもののなんとかならなかったので、そのあたりも詳細に残しておこうと思う。

ライトウェイ製のフルフェンダー(700C 黒)一式

1.タイヤ外し

タイヤを外さないと取り付けができないので、まずはひっくり返してタイヤを外す。実はひっくり返すのはこれが初めてなので、ちょっと感動する。いかにも自転車いじってます、みたいな。

下にダンボールを敷いて作業

後輪を外すとチェーンがプラプラするので、今回の作業用にチェーンローラーなるものを買ってみた。アマゾンで千数百円。今回の作業はもちろん、今後のメンテ時にも使えそうなので買っておいてよかった。

あると何かと便利そうなチェーンローラー

まず、本格的に作業を開始する前のこのタイミングでチェーンの清掃をしておいた方がよいだろう。ある程度きれいにしておいたほうが作業時に汚れがつきにくいためだ。

購入したミノウラのチェーンローラー


2.前輪フェンダーの取り付け

前輪の方が簡単だろうと思って前輪から始めたが、実は前輪の方が手ごわかった。理由はステンレス製のワイヤのカットが絶対に必要だからだ。たぶん。

商品に付属の説明書にもソノマに取り付けた写真が

まずは、写真と同じように、フロントフォークの部分をネジとスペーサーで仮固定。

付属の説明書の写真と同じく2枚のスペーサーをここに使用

あとは、タイヤを装着してワイヤを取り付けるだけ。ディスクブレーキがない側は簡単にいった。ここまでは良かった。

紫色:ワイヤの固定に利用したネジ穴
黄色:フェンダー位置を調整しながら固定

ちょうどクイックリリースの横についているネジ穴が使えそうだったので、これを利用した。ワイヤの長さもちょうど良かった。が、反対側はディスクブレーキがついているため、ここのネジ穴が使えないのだ。
ライトウェイHPではフロントフォークについているネジ穴を使っているが、これを使うとなると、硬いステンレスのワイヤをカットしないといけない。
しばし悩んだあとカットしないとどうしようもなさそうなので、作業途中でホームセンターに駆け込んで金属用のこぎりと、後輪側で必要になりそうなネジを買ってきた。

2度と使わないであろう金属のこぎりは300円くらいのもの
後輪用の M6 x 20mm

これで、ギコギコやるのだが、まぁ大変だ。本来であれば取り付け作業開始前の準備工程として、余裕をもってやるのがよさそうだ。

前輪用ワイヤは2箇所カットが必要
切り込み半分くらいでえいっと折って強引に分割したが
曲がるとあとではめにくくなるのでオススメはしない
丁寧にカットするべし

カットも大変だが、実はカットしたものを取り付けるのも大変。硬いステンレス製のワイヤを短いストロークで、かなり強引に変形させながら取り付けることになるからだ。

水色部分はカットしないと、フレームにあたってしまう
黄色:反対側のワイヤ固定位置(ワイヤカットが面倒だったため)
紫色:ディスクブレーキ側のワイヤ固定位置(ライトウェイHPのサンプル写真位置もココ)

結局、片側はカットせずにそのままにしている。フェンダーの位置調整は、左右対称の方が間違いなく安定するのだろうが、ステンレスワイヤをカットするのが面倒なので、非対称のままにしてある。

作業途中に買い物に行ったり、カットしたり、と想定外にバタバタしたためかなり疲れたが、はじめから腹をくくってワイヤをカットしておけば、取り付けの作業時間は短くできたであろう。

3.後輪フェンダーの取り付け

まずは、フレーム部分への取り付け。この部分は純正のセンタースタンドが取り付けてあったので、作業のために外しておく。
付属していたネジ(M6 x 35mm)を当てて見たが、どう見ても長過ぎる。

付属のネジ(M6x35mm)を刺してみたがこれでは長過ぎるだろう

センタースタンドを諦めればこのネジでも問題ないだろうが、センタースタンドも愛用中なのでそれはできない。
結局、ネジを追加で購入した。結論から書くと、M6x25mmが必要だ。実は、まずM6x20mmを買ってきて、短すぎたて合わなかったので、2度も買いに行く羽目になった。

M6 x 25mmをタイヤ側から刺して固定
フェンダーには長穴が開いていいる
なぜ長過ぎると困るのかというと、タイヤ側に出っ張るとタイヤとあたるし、反対側はセンタースタンド取り付けようのネジが通る(上写真の四角エリア)ため、そちら側にも出っ張れないためだ。この写真の上下の傷はセンタースタンドを挟み込んで固定しているので、それで傷が入っている。

次は、前輪同様に、タイヤをはめてワイヤを取り付けた。

リアは左右対称、かつワイヤのカットなしで装着可能

後輪側のワイヤの取り付けは簡単であった。長さもそのままでぴったり。まずは、端の1箇所とワイヤの2箇所の3点支持にしてみたのだが、装着後のテスト走行時にカタカタうるさかったため、L字アングルを追加で買って4点支持にした。

ライトウェイのHPの説明では、ソノマの穴位置のタイプの場合は、フェンダーに穴を開けて直接ネジでフレームに固定するということのようだったが、フェンダーに穴を上手に開けられる気がしなかったのと、角度がいまいちあっていない気がしたため、見た目はイマイチだが、簡単にL字アングルですませることにした。

L字アングルと、付属品のフェンダーホルダーで固定を追加
これはタイヤがついた状態でも取り付け可能であった

以上で取り付け完了。途中の2−3回の買い物も入れると、5時間くらいかかったのではないか。作業後はぐったり疲れていた。

今一度おさらいしておこう。
固定箇所は下の写真の箇所だ。フロントはめんどうだったので、左右非対称のまま。

フロント3点固定、ワイヤカット必要
リア4点固定、ネジとL字アングル追加購入

今のところ、取り付け後に50kmほど走っているが、違和感はまったくない。ちょっとカタカタなることもあるかな、というくらい。ただし、後輪を壁に立てかけての駐輪できなくなった。これが今の所一番のデメリット。
濡れた路面はまだ走っていないので、メリットの部分はまだ未確認だ。

極力横着してつけてやろうと安易な気持ちで作業を始めたものの、なかなか大変な作業であった。救いとしては、ぱっと見は悪くなくそれなりに収まっているようにも見える点か。自転車屋さんや自転車いじりが得意な人がみたら、うわー雑だな〜とは思われるだろうけれど。

取り付けたフェンダーは、定価4,000円程度の商品だが、見た目は安っぽくもないしなかなか良い。ソノマのデザイン的には、金具が黒塗装されていればもっと良かったのだが、まぁ許容範囲内だ。


今回装着したフルフェンダー

ー追記ー 装着して半年後の感想

装着して約半年経過したので、使用感を追記しておこう。
一言でいうとつけて本当によかった。というか、もはやなしには戻れなくなった。雨のときは自転車に乗らないにしても、生活の脚として使っていると、雨上がりの濡れた路面だったり、水巻されたのか一部だけ道路が濡れていたり、という場面に遭遇することが多々ある。そんな時に、全く気にしないですむ、というのは実に大きい。まさにストレスフリー。
適当に装着したわりには、今のところ外れることもなく快適そのものである。もし壊れたらなら、またつけ直すことになるだろう。迷っている人は絶対つけたほうがよい。

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